沼隈

arch-hiroshima SELECTION 30

現代に残る近世港湾都市
鞆(とも)は古来より潮待ち・風待ちの港として栄え、江戸時代の港湾施設である常夜燈・波止・雁木・焚場・船番所跡が全て現存する国内唯一の事例とされる。近年の埋立て架橋問題に地元は揺れつつも、かろうじて往時のたたずまいをとどめている。旧市街は徒歩が原則となるので、しっかり時間をかけて散策したい。

常石周辺

注目の建築スポット
地域の大企業である常石造船は、神勝禅寺の建立やベラビスタの整備、さらに斬新な社宅の建設など、エリアの建築活動と関わりが深い。見ごたえのある施設の集積が進んだことで、建築スポットとして近年注目を集めている。

松永

製塩と下駄製造で栄えた地域
松永は製塩業や下駄製造で栄え、特に下駄は国内シェア6割という大産地だった。往時の施設は「はきもの資料館」として一部残っているほか、西側の今津エリアと東側の羽原川沿いエリアには古い街並みが若干残されている。