広島トランヴェールビルディング

日建設計 2012

#1:紙屋町交差点に面するファサード

広島の都心部、紙屋町交差点に面するオフィスビルの建て替え。総合設計などは使っていないようだが、複数建物をまとめて共同化し階高も増しているので、存在感のある大型ビルになっている。
低層部には一応店舗を入れているし、従前の広電ビルの面影を一応継承しているし、決して悪い建物ではない。でも、内外装とも「これどこかで見たな」という印象で、既視感がある。
極限までレンタブル比を上げて、賃料水準に見合った仕様通りに外装材をペタペタ貼って(北向きだから日射対策はわりと楽なはず)、今どきっぽいインテリアを取りつければハイできあがり…。それが効率化であり大手デベや組織設計事務所のノウハウだというのは正論だが、それにしてももうちょっと遊びや個性のある”建築”であって欲しかったと思う。