マリーナ広島

不詳

#1:手前の構造物はリベットが多用されており(写真#05)旧陸軍時代の遺構と推測する。

広島湾に浮かぶ金輪島の対岸、鯛尾地区にあるマリーナ。現在でも多数のヨットやボートが利用している現役の施設なのだが、よく見ると明らかに戦前モノの石積み護岸や構造物が各所に残っている。
軍都と呼ばれ多数の陸軍部隊が駐留した広島だが、最も特徴的なのは船舶関係部隊の存在だ。旧陸軍は自前で輸送船を運用しており、それらを統括する運輸部は、宇品に司令部、沖合の金輪島などに造船所を持っていた。
この鯛尾地区には、陸軍運輸部の教育施設などがあったようだが、これら遺構の正体が何なのかはまだ調べきれていない。まわりを見回すと、横浜公園の足元にドックの遺構が残っていたり、かなり広範囲に施設があったことがわかる。判明し次第追記するようにしたい。