グラスオフィス・ヒロシマ(新川電機中国支社)

横河健 2001

#1:低層部はSRC造(白い柱が見える)でその上はS造になっている。

#2:エントランスまわり。

国道沿いに建つ小規模オフィスビル。低層部(1~2階)はSRC造、高層部(3~8階)ではS造と構造を変えていて、基準階の効率を上げる一方で低層部に歩行者と対話する「カマエ」的なものを持たせている。市街地に建築を作るときの作法を守っていることがよく分かる。
外観上の特徴は、ガラス壁面から突き出したキャットウォーク(幅約500mm)だ。全面ガラスを選択した時点で夏の日射対策に悩むことになるが、この建物ではキャットウォークからロールスクリーンがスルスルとおりてきて日よけになるという。建物の中ではなく外にカーテンを付けているわけで、効果は大きそうだが、保守コストがそれなりにかかりそうにも思える。