うみねこ社

不詳

[注意] 2020年現在は店舗として不定期に開館しています。


宇品エリアにわずかに残る古民家の一つ。都心から距離があったため倒壊しなかったものの、被爆建物と言って差し支えない建物である。(*1)

広島デルタに残る貴重な古民家

本作の正確な建築年代は調べていないが昭和戦前期と推定する。敷地外周に石垣が組まれていて道路から若干レベルを上げているのが興味深い。高潮か水害を想定したものだろうが周囲の家々と明らかに違う。
瓦は葺き替えられているらしく、屋外に置かれた古い瓦(鎬瓦と呼ばれる形であり、おそらくオリジナル)には「伊予製瓦組合」のロゴと「菊井?」と読める刻印がある。菊間(愛媛県)製の瓦であろう。