広島市民病院プロムナード棟

久米設計+村田相互設計 2008

広島城にも近い都心部に建つ病院。既存の病棟を稼動させつつ、高層の新病棟と、新旧の病棟を結びつける細長いプロムナード棟が増築された。プロムナード棟は病院全体の表玄関であり、売店・カフェ・総合窓口などの諸機能の他、植栽やベンチが置かれている。あえてプロムナードのデザインは統一されず、エリアによって少しずつ意匠を変えている。つまりこの空間は建物内のロビーというよりは、屋外の広場や公園を指向しているようだ。
また、このプロムナードは無駄に細長いわけではなく、アストラムライン「県庁前」駅への動線という意味も与えられている。既存の駅出入口があるにも関わらずあえて地下連絡路を新設し、病院を駅直結にしたのは賢い選択といえる。

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