旧島居邸

不詳

#1:エントランスまわり

尾道は古来より安芸国を代表する商都として栄えた歴史を持つ。明治以降は丘の上にも家が建つようになり、豪商たちは沿海部や街道筋に店を構えつつ高台に邸宅・別邸を建てることが一種のステータスとなっていった。
これら邸宅群のうち現存する中では、和館の代表作が旧和泉家別邸(尾道ガウディハウス)だとすれば、洋館の代表作はこの旧島居邸であろう。明るい色調のモルタル壁に赤瓦の組み合わせで、様式としてはスパニッシュ風。塀には1930年代らしくスクラッチタイルが付いている。
現在は改装されてゲストハウスとなっている。複数人で尾道滞在するなら拠点として利用してみるのもよさそうだ。