カトリック三篠教会

イグナチオ・グロッパー 1952

住宅地のただ中に建つ小さな教会建築。設計は長束修道院でも登場したイグナチオ・グロッパー修道士と伝わっている。
全体的には、モダニズムに席巻される前の、装飾を伴った伝統的な教会のスタイルが守られている。内装には木がふんだんに使われており、60年の時を経ていい風合いが出ている。ルルドに太鼓橋を付けているのもおもしろい。見落としがちだが入口にある司祭館もかなり古い(1948年?)。 貧しい時代にあって最大限に頑張ったというのが空間からも見て取れる。町場の逸品といえよう。