己斐調整場旧送水ポンプ室

不詳 1932

[注意] ここに掲載した写真は特別に許可を得て撮影したものであり、通常は敷地も含め閉鎖されています。


己斐の山の麓に建つ古いポンプ室。牛田水源地から送られてくる上水を一度高台に汲み上げて水圧をかけ直す「調整場」の一部として建てられた。現在は機能停止しており、ただ建っている状態となっている。門柱もおそらく戦前期のものだろう(写真#2)。
それにしても、なぜ戦前期の土木施設はこのように均整の取れた美しさを持っているのだろうか。現代の土木デザインの大半がデザイン意識ゼロで見るに堪えない醜いものであるのとは別次元にいる。
なお、このポンプと対をなす調整池も当時のものが現存している。